今回はNFTマーケターの「全力まんさん」にインタビューさせて頂きました!
全力まんさんは、NFT界隈で、数々の有名コレクションのマーケターとして活躍されていることで有名ですよね。
2023年4月時点で、担当されたプロジェクト数はなんと「20プロジェクト」以上!
また、日本国内のNFT人口など、日本のNFT界になくてはならかい、マーケティングの指標を算出・公開されています。
ただ、NFTマーケターとしての全力まんさんは知っているけど、NFT以外ではどのような活動をされているんだろう。。と思う方も多いと思います。
今回は、そんな全力まんさんに、NFTマーケターとしての活動及びNFTマーケター以外ではどのようなことを普段されているのか、インタビューさせて頂きました。
Contents
全力まんさんが担当されているNFTプロジェクト
全力まんさんは、様々なNFTコレクションでNFTマーケターをされています。
NFTマーケターとして携われたプロジェクトは、有名なNFTコレクションやコミュニティばかりです。
過去に携われたプロジェクトの一部を紹介させて頂きます。
プロジェクト名 | 公式Twitterアカウント |
YoutuberないとーさんNFT URIBO | @URIBO_0805 |
GGGGG | @GGGGG_ja |
Love Addicted Girls(LAG) | @SoudanNFT |
Neo Sumurai Monkey | @BigHatMonkeys |
ASAGI | @WAKA_NFT |
SPACE CROCOS | @Professor___c |
Hard Animal Generative(HAG) | @CryptoHG_NFT |
NEO STACKEY | @KzcHAr |
sine | @sine_Camelot |
桃源郷 | @TOUGENKYOU_NFT |
RVLT | @revolte_jp |
AZITO | @AZITOofficial |
NFTに興味をもったきっかけ
今日はお時間頂き、ありがとうございます。 全力まんさんのインタビュー記事は、多くの方から要望があったので、嬉しいです。
ありがとうございます。本日は宜しくお願いいたします。
早速ですが、全力まんさんっていつ頃からNFT始められたんでしょうか?
NFTをウォッチし始めたのは、2021年の1月頃で、わりと早い方だと思います。
早いですね!日本でNFTが本格的に盛り上がる前ですね。
そうですね。特にNFTを買うわけじゃなくて、デジタルに資産性を持たせるってすごいなっていう感じで最初は横目で見ていました。ちょうどTwitter元CEO ジャック・ドーシー氏のツイートが3億円超で売買されていて、急に関心が高まったあたりですね。
デジタルデータを資産化するというのはニーズとしてかなり大きいと思っていたので、この分野に張ってみようと思っていました。
また、当時暗号資産は一応持ってはいたんですが、正直ブロックチェーンの仕組みとか、全く知らなかったです。
本業のお仕事は、NFTやブロックチェーン関係ではないんですね。
関係ないですね。本業はプロジェクトマネジメントをやっています。数年単位で数百億円規模のプロダクトをローンチするものですので、NFTやブロックチェーンのスピード感とはまた違った特性がありますね。
ただウォッチしているだけではなく、私の知人に結構有名な漫画家さんがいて、NFTを活用して漫画を売り出したいなという考えも実はありました。
最初は漫画だったんですね。
そうなんです。違う販路も見い出してみようと。
ただ急に売り出すわけにはいかないので、事前調査のため、NFTコレクターとしてまずは活動を始めました。
どんどんNFTを知る中、当時はCool Catsなどのイラスト系での売買が多く、コミュニティのニーズもあったりとこれは漫画の世界では流行るのは難しいなって思ったんですよね。
確かに、プロフィールアイコン向けNFTが当時多かったですよね。
そうなんです。
漫画に関しては、1からコミュニティを作ることは考えていなかったので、デジタル資産として販売するのみのスタイルはまだ早いなと考えました。市場もそこまで大きくなかったですし。そのため、結局その話は頓挫しちゃったんですよね。
手持ちぶさになったこともあって、個人クリエイターさんのアドバイスもさせて頂いていたんですよ。ある程度NFTマーケティングで活用されている、Twitterの知識はあったんです。
クリエイターさんは、クリエイティブなところは本当に凄いと思うんですが、売り方を知らない方が多数いて、OpenSeaのリンクをTwitter上にアップして終わりみたいな感じだったんですよね。
もう少しマーケティングや需要と供給のバランス感をしっかりされたら売れるんじゃないのかなって思っていたのでそれをきっかけに、募ったっていうのがスタートですかね。
最初に担当されたプロジェクトは何だったのでしょうか?
「Love Addicted Girls(LAG)」です。LAGには、アンバサダーとして参加しました。それが2022年1月ですね。
今まで何プロジェクトぐらい参加されているんですか?
公表してないのもあるのですが、20ぐらいのプロジェクトに参加しています。
すごい数ですね(汗)。本業と両立できるものなのでしょうか?
そうですね、結構睡眠時間削って頑張りました(汗)。
思い出に残っているNFTプロジェクト
ちなみに1番思い出深いプロジェクトってなんでしょうか?
直近になりますが、ドリコムさんの「GGGGG」っていう、ブロックチェーンゲームです。
❓What’s #GGGGG❓
— GGGGG公式 (@GGGGG_ja) April 5, 2023
ゲーム内容と楽しみ方をご紹介📝
操作はシンプルでとっても簡単✨
ポップで可愛いキャラを育てて、100人バトルロイヤルやダンジョン攻略を楽しもう!
友達と最大4人で協力プレイも👨👦👦
✅Let’s GGGGGO❗️❗️❗️❗️❗️
iOS:https://t.co/RgH4B43gVR
Android:https://t.co/kW6CE3Sz4A pic.twitter.com/pykPEamFLg
一般的なブロックチェーンゲームは仮想通貨界隈の方を対象にしたマーケティングがメインです。ただ、GGGGGは少し一般層に広げてライトな感じでNFTを楽しんでもらおうというコンセプトなんです。
仮想通貨界隈で、名高いインフルエンサーの方がたくさんいらっしゃるのですが、その方とも協業できたのが面白かったですね。
ブロックチェーンゲームの方たちは、NFT関係の方々と雰囲気や考えは違うのでしょうか?
雰囲気は全く違いますね。仮想通貨の冬の時代を知っている中で長く活動されているためか、技術周りの理解が早く本質を突くのが早いです。それもあって決断がとにかく早いですね。
ありがとうございます。逆にこの案件、このプロジェクトはきつかったというのはありますか?
きついのはないですかね。ただ、ファンダーの方の中には、自分のやり方に強い拘りをお持ちの方がいます。それはそれで素晴らしいと思うのですが、拘りが強すぎて折り合いがつかなくなることがありました。
拘りがあまりにも強いと上手くプロジェクトが回らなくなるんです。プロジェクトが回らず、これはきついと感じ、途中で降りたプロジェクトはありました。
もちろんファウンダーの方の目的やプロジェクトの意義は事前にしっかりヒアリングした上で、大まかな方向性を決めます。ただそれ以外の細かい意思決定は私にやらせて頂いていた方が、スムーズに進められると思っていました。
過去20以上のプロジェクトに携わられていると伺いましたが、実際はもっとお誘いあるのではないでしょうか?このプロジェクトを引き受ける、引き受けないの判断はどういう基準でされているのでしょうか?
初期の段階から決めていて、私がプロジェクトを引き受けるか否かの基準は、”新しい人を呼び込めるか”どうかです。
新規のNFTユーザーを増やせるかどうかということでしょうか?
はい、そうです。ただ、もちろん過去の関係性とかで、何回かスポットアドバイスはさせて頂くことはあります。
現在NFTの新規ユーザー数増加が落ち込んでいるので、NFTに新規ユーザーが入ってくるのは、有難いですよね。
ちょっと話がそれるんですけど、新規ユーザー数と言えばウォレット数になると思います。全力まんさんは国内ウォレット数を算出し、公開されているじゃないですか?このウォレット数を算出しようと思われたきっかけは あるのでしょうか?
国内NFT購入者数推定 (PFP系)
— 全力まん NFT (@zenryoku_eth) February 11, 2023
✅約16000名 (昨年12月と同じ)
新プロジェクトのローンチも無く新規参入の刺激となるようなイベントが無かったためと思われます。
⚠️32,873 walletの全リストをスプレッドシートで公開します🧵👇 pic.twitter.com/0SUfVArKHY
市場がどれぐらいの規模なのか調べるのは、マーケティングとして基本だと思っています。ですので、むしろなんで今まで誰もやっていなかったのかと疑問に感じています。
全力まんさんが算出された数がNFT界隈では1つの指標になっていますよね。
有難いことに指標になってますよね。コインチェックさんにも、社内共有していますと言われて嬉しかったです。ただ今は、NFTユーザーは増えている感じはなくて、むしろ辞めてく人が多いと感じています。今後はアクティブウォレット数を調べる必要があると思いますが、技術面の工数で算出は見送っています。
NFT業界の今後の行方は?
今NFT界隈では、”冬の時代”と言われておりますが、全力まんさん的には今後NFT界はどうなると考えてらっしゃいますか?
正直、今までが実態に伴わない感じでフロア価格が上がってるなと思っていました。ですのでいつかは破綻はするだろうなと考えていました。NFTはノンファンジブルではありますが、トークンとしての利用価値が強すぎたと思っているんですよね。
それがやっと抜けてデジタル資産って実際どれぐらいの価値があるのかっていうのを見つめ直している段階だと思います。適正な価値に落ち着いているのが今の工程だと私は思っています。
また今後はNFTの利用価値の幅も広がりプロフィールピクチャー以外のNFTも流行るだろうと考えています。実際デジタルに活用しているものはいくらでもありますしね。最近の事例だと、デジタル名刺やマラソンの記念のNFTを発行みたいなのがあり、面白いなと思っています。
ちなみに今後、このようなNFTの活用が増えと考えられていますでしょうか?
これは予測が難しいですね。今でも色々ありますよね、ポイントカードに使えますとか、来場特典として使えます、コミュニティの参加券にも使えますみたいな感じで。
ただこれらのサービスは、Web2サービスと競わなければいけない。現状はWeb2サービスに勝てるようなUI、UXがあるわけでもなく、コントラクトの読み込みに時間がかかる。。
ですので、まだまだ数年間はブロックチェーンだから使ってます、みたいな位置づけで少し無理してNFTを使わざるをえないと思うんです。
既存サービスとブロックチェーンの違いの一つとしてオープンソース。そしてコンポーザビリティが高い性質があります。つまり別のサービスとサービスが繋がる事が容易という点が特色です。様々な分野で地道に草の根的に使用されていき、ある瞬間それぞれのサービスが繋がる時代がくると思っています。
例えば、マラソンの参加賞で使ったんだけど、別の用途でも同じウォレットで使えて、次々と繋がって、ユーザー側に新たな発見が生まれると思うんですよ。
そこから徐々にマス層に広がっていくのではと考えております。そして、直近1年 or 2年ぐらいでどこで流行るかって考えた時に、地方とはすごく相性がいいと考えております。
Web2のサービスは導入費用が高かったりします。そのあたりをブロックチェーンを使うと導入費用が抑えられて、小売店でも使えるようなところがあるのではないかと考えています。そして、小売店が横並びに繋がっていくのではないかなと。店舗Aで使ってたけど店舗Bでも使えたよみたいな感じで。
都会じゃなくて地方の方が受け入れてくれるかもしれないですね。
そうですね。都会だと競合がたくさんあるじゃないですか。既存サービスと対等に戦わなきゃいけないので、難しいとは思っているんです。一方地方は競合も少ないですし、費用さえ安ければ導入してもらえるということで、コツコツ繋がりを持っていけば、普及は早いかなと考えております。
ブロックチェーンのいい点は繋がりですよね。
そうなんですよ。繋がりがなければ、正直Web2のサービスを使い続けても全然よいじゃないですか。
そうなんですよね、NFTをあえて使う必要があるのか?という問題になります。
Web2アプリ対ブロックチェーンって考えたら、大手企業であればアプリの方が利便性高くていいんですよ。だから、大手1社で考えるとあんまり上手くいかなくて、小さい会社が同時多発的NFTを利用していってそれが絡み合うのは地方がいいかなというのはありますね。
NFTが普及するのは、まだまだこれからですね。楽しみです。
全力まんさんの普段の生活
最後に、全力まんさんのご趣味とかをお伺いしたいです。
趣味ですか、色々考えたんですけど、旅行は好きですかね。あと、資格を取るのが好きで、実は大学に4回行ってるんですよ。
大学4回はすごいですね。働きながら大学院に行かれているのでしょうか?
はい、学生として通っていた時もありましたが、働きながらも大学院に通っていました。
ちなみにどういう分野を勉強されたのでしょうか?
本業に直結する分野が2つ。あとは自分の趣味で別の分野2つです。
すごいです。新たな学びをされるのが好きでいらっしゃるんですね?
はい、学び直しはとても大事だと思っています。後、自分1人じゃ勉強できないタイプなので、勉強する場に所属しないと勉強しないんですよ。
凄く分かります、周りが勉強する雰囲気だとやる気が出ますよね。
全力まんさん、今日はインタビューのお時間を頂き、ありがとうございました。全力まんさんの、NFTやNFT以外の活動もお伺いでき、嬉しかったです。
こちらこそ、有難うございました。引き続き宜しくお願いいたします。
全力まんさんをより知りたい方は
「全力まん」さんをより知りたい方は、全力まんさん公式アカウントをご参照ください。
全力まんさんの活動を知ることができます。
全力まんさんがNFTマーケーをされているプロジェクト
直近で、全力まんさんが、NFTマーケーターとして、現在携われているNFTコレクションが「URIBO」です。
登録者250万YouTuberないとーさん(@torokerooooo )のプロジェクトです。
8月5日、URIBO 7,110 体がリリースされる予定です。
イラストはしもんずげーとさん(@shimonzgate )が担当されています。
全力まんさんへのインタビューを終えて
今回、インタビューにご対応頂いた、全力まんさんにまずはお礼申し上げます。
全力さんとは、7月に行われたNコレ@京セラドームで一度お会いしていたということもあり、とても和やかにインタビューすることができました。
全力まんさんから今まで携われたプロジェクトの数をお伺いし、改めて全力まんさんの凄さを感じました。
ただ、その裏には、多くのNFTコレクションのマーケターとして経験をつまれ、また学び直しを常にされているなど、スキルアップのため、並々ならぬ努力させていることも知りました。
直近では、全力まんさんが、マーケターとして活動されているYouTuberないとーさんのNFTコレクションが発売される予定です。
全力まんさんの今後のご活躍を、陰ながらWeb3 Timesでも応援させて頂こうと思います。