【SHIBUYA Q DAO】ファウンダー SiNさん インタビュー

NFTクリエーターインタビュー

2023年11月 新プロジェクト「SHIBUYA Q DAO」がスタートしました。

SHIBUYA Q DAOは、渋谷を舞台にNFTを活用し、リアルとデジタルを組み合わせた新しい体験ができる、今までにないプロジェクトです。

SHIBUYA Q DAOのファウンダーは東急株式会社にて、Web3事業を推進されている「SiN」さん。

現在Web3界隈で最も注目されているプロジェクト ファウンダーのお1人です。

今回は、SHIBUYA Q DAOを立ち上げられた、SiNさんにお話しをお伺いしました。

SHIBUYA Q DAO ファウンダーSiNさんとは?

SiNさん(@mimosa525)は、東急株式会社にてWeb3事業を推進されており、SHIBUYA Q DAOを立ち上げられました。

また個人でも、Web3に関わる活動をされており、NFTコレクション、Def Crew(@defcrew_nft)のCo-founderもされています。

SHIBUYA Q DAOは2023年4月頃企画が立ち上がり、半年間の準備期間を得て、10月にプレスリリース、11月にローンチされました。

初回限定で販売された100枚のNFTは即完売。大きな注目を浴びました。

SHIBUYA Q DAOの取り組みは、日経MJでも掲載されています。

またベンチャーキャピタリストである伊藤 穰一さんのYouTube番組にも出演されるなど、SHIBUYA Q DAOへの注目度の高さが伺えます。

SHIBUYA Q DAOとは?

SiNさんがファウンダーをされているSHIBUYA Q DAO

渋谷の街でNFTを活用しリアルとデジタルを組み合わせた新たな体験を提供するプロジェクトです。

SHIBUYA Q DAOに参加するためのNFTと、イベントでもらうNFTをためる機能がついたカード型ハードウォレットのセット(8,800円)を購入することで、新しいエンタテインメント体験や優待などが受けられることが可能です。

カード型ハードウォレット

プロジェクトは東急株式会社(以下東急)が主体となり、Web3スタートアップ企業である、株式会社PBADAO(以下PBADAO)、株式会社SHINSEKAI Technologies(以下SHINSEKAI)、PARDEY株式会社(以下PARDEY)と共にオープンイノベーションで推進されています。

SHIBUYA Q DAO HP

イベントに参加することで、NFTをためる機能がついたカード型ハードウォレット「POKKE」は、PBADAOが提供するカードです。

クレジットカードや交通ICカードと同じ大きさのカードで、Web3/NFTへの入口のハードルとなっている事前の暗号資産やウォレットの準備が不要なため簡単に購入することができます。

当プロジェクトでは、以下のようなイベントが開催・計画されています。

  • 渋谷の街を回遊しながらARを使った謎解きでNFTのトレジャーハントができる「Shibuya Ready Players」への参加
  • 飲食店などに来店することで自身のカードにピクセル調のピザのNFTを入手でき、NFTを集めることでピザ屋で実際のピザと交換できるイベント「ワンスライス」への参加
  • 渋谷の街の落書き消し活動や、社会的メッセージを持つアートによって落書きに悩んでいた壁面を彩る活動に参加した特典としてのNFTの付与
  • ビームス原宿にて開催されるバーチャルショッピングを体験した特典としてのNFTの付与

SHIBUYA Q DAOに関して、より詳しく知りたい方は、こちらの記事を参照ください。

渋谷×NFT【SHIBUYA Q DAO】とは?

Web3に興味をもたれたきっかけは?

SiNさんがWeb3に興味持たれたのはいつ頃からか教えて頂きたいです。

【SiNさん】私がこのWeb3の世界に興味をもち始めたきっかけは、ビットコインです。

2017年頃、ビットコインに興味を持ちました。その頃は、1ビットコイン=10万円ぐらいの価格で、どんどん値上がりしました。

その後、いわゆるコインチェック事件がおき、暗号資産の冬の時代になりました。ただ暗号資産の情報はそれなりに追っていて、2020年ぐらいからDeFiをさわるようになりました

特にPancakeSwapはちょくちょくさわっていましたね。その後、2021年にNFTをコレクターとして購入していました。

当時NFTは海外のNFTコレクションを中心に見ていて、1番最初に入手したNFTはそれこそPancakeSwapのキャラクターが描かれたNFTでした。

日本で初めて購入したジェネラティブのNFTコレクションはNEO TOKYO PUNKSです。

コレクターとしてNFTを購入する一方、個人NFTクリエイターであるuchida_monkey(@uchida_monkey)さんの活動もお手伝いしています。

Def Crew

またフィジカルイベントにもちょくちょく顔を出すようになりました。

SHIBUYA Q DAOのパートナーである、PARDEYさんと初めてお会いしたのは、2022年頃です。

原宿でPARDEYさんがNFT PARDEY PARTYを開催されていたときですね。

そこから、個人でWeb3活動をする一方、会社でもWeb3に関わりを持つようになってきました。

SHIBUYA Q DAOが誕生し、ローンチするまで

SHIBUYA Q DAO NFT
SHIBUYA Q DAOはどのような経緯で生まれたのでしょうか?

【SiNさん】東急にはフューチャー・デザイン・ラボというR&D的な部門があります。

目先の利益というよりは、将来のビジネスを考えたり研究開発している部門です。

当ラボの研究テーマの一つに、渋谷の街にデジタルの要素を組み合わせて、街の付加価値を上げていこうというテーマがあり、今回ブロックチェーンを使って何かできないかという話があり、私が担当することになりました。

実は会社ではWeb3とは全く関係のない部署に所属しているのですが、2023年4月から兼務になり、SHIBUYA Q DAOの企画を考え始めました。

本当は今年の夏ぐらいにローンチしたかったんです。

しかし、本業が忙しかったのと、Web3事業は兼務かつ担当は私1人なので、準備に時間を要してしまいました。

最初は何をしようかなと悩みました。

ジェネラティブなPFPコレクションを発売したとしても、今更目新しさが少ないなと考えました。

後発組なのでせっかくやるんだったら他とは違うことをしたいなと。

また、儲かる/儲からないとは違う軸でおもしろいと思ってもらえるようなものにしたいと思っていました。

また当社の強みを活かすため、渋谷の街のリアルな経済活動にブロックチェーンとかNFTを組み合わせて何か面白いことをやりたいなって考えたんですね。

東急さんの社内では、Web3はどのような認識をされているのでしょうか?

【SiNさん】会社ではまだまだ、Web3やNFTの存在は認知されていないのが現状ですね。

先日も社内向けにセミナーを開催しました。

Web3やNFTの基礎、そしてSHIBUYA Q DAOの取り組みを社内で理解してもらうのが目的で、100人くらいの社員が参加しました。

また、SHIBUYA Q DAOを始めるに至り、社内で理解を得るために最初は苦労しましたね。

フューチャー・デザイン・ラボの担当役員は社内の中でも新しいテクノロジーに詳しい方なんです。

ただ、SHIBUYA Q DAOの企画を説明した際、今更NFTやるの?のような反応でした。

担当役員の認識としては、NFT(のバブル)は終わったという認識だったんです。

その時に、ハイプ・サイクルで言うと、今が幻滅期でやっと冬の時代が抜けて、NFTは今から社会実装するタイミングであり、ちゃんと社会に根付かせることが、うちみたいな会社の役目だと説明しました。

短期的にどう利益が出るプロジェクトなのかというよりは、そもそもこのプロジェクトでは何をやるのか、そして何が目的なのかを理解してもらうために、説明を繰り返しました。

また社内でのWeb3事業の事例はなかったので、コンプライアンスや法律面で問題ないか、弁護士さんとは何度も確認しました。

SHIBUYA Q DAOでは今までになかった、目新しい企画が目白押しですね。

【SiNさん】はい、今までのNFTプロジェクトとはコンセプトの違うプロジェクトになっていると考えています。

実際のお店に行ってNFTとピザを交換できる「ワンスライス」の企画や、渋谷の街を回遊しながらNFTのトレジャーハントができる「ARトレジャーハント」など、面白い企画をたくさん準備しております。

ARトレジャーハント

ただ全ての企画は何も改善せずに終わりではなく、メンバーさんからフィードバックを頂きながら、常にブラッシュアップしていきたいと考えています。

ちなみにワンスライスの企画はパートナーのPBADAOさんから提案を頂きました。

ARトレジャーハントは僕がやりたいなと思っていて、具体的な企画をPARDEYさんに依頼しました。

またコミュニティ運営に関しては、SHINSEKAI Technologiesさんにお願いしています。

あとBEAMSさんの「バーチャルショッピングを体験」とのコラボに関しては、元々個人でBEAMSさんのNFT企画をお手伝いをしていたツテもあり、何か一緒にできませんか?と私からお声掛けし、今に至ります。

SHIBUYA Q DAOの今後

初期販売のNFT 100枚は即完売されましたが、完売されたときのお気持ちは如何でしょうか?

【SiNさん】100枚完売した時は、正直ホッとしました。そして、本当に嬉しかったです。

SHIBUYA Q DAOのメンバーは今後も増やしていきたいと考えています。

またこのプロジェクトの位置づけ的に発行枚数は限るものではないと考えているので、いずれはいつでもどこでも誰もが買えるようにしたいと考えています。

あわせて、「DAO」と謳ってるので、イノベーションをみんなで一緒に作っていきたいと考えています。つまり、SHIBUYA Q DAO発のプロジェクトをみんなで作りたいと考えています。

それは、NFTの販売だけで継続的に収益をあげるのは難しいからです。

SHIBUYA Q DAOを事業として継続させるためには、別の売上を作らなきゃいけないと思っていて、それは、DAO発でマネジメントできるプロジェクトを立ち上げたいと考えています。

SHIBUYA Q DAOは、今後どのように活動をされていく予定でしょうか?

【SiNさん】SHIBUYA Q DAOを今後どうしていくかは、パートナー会社の方々とも日々議論しています。

一つ言えることは、初回で購入頂いた100名の方々はWebやNFTに詳しい方がメインであり、NFTを普段触っていない方に、このプロジェクトを認知してもらっていないということです。

もっとたくさんの方へ認知してもらうためには今までとはもう少し違うマーケティングを実施していきたいと考えています。

ただ今後どのような層を具体的なターゲットとしていくのか、まだ決めきれていません。

1つのアイデアとして、渋谷の未来を創っていくには、若い人に入ってもらいたい、例えば、学生をターゲットにSHIBUYA Q DAOのNFTを配るようなことも考えています。

SHIBUYA Q DAOと若い学生で渋谷の街を舞台に何か新しいアイデアを創れれば面白いですよね。

読者の方に、何かメッセージがありましたら、教えて頂きたいです。

【SiNさん】はい、今後SHIBUYA Q DAOでは、随時NFTを販売し、DAOの仲間を増やしていきたいと考えています。

NFTの販売タイミング等は、SHIBUYA Q DAOの「公式Xサイト(@shibuyaQdao)」もしくは、「LINEオープンチャット」上にあるコミュニティでお伝えする予定です。

是非ご興味ある方は、確認頂ければ嬉しいです。

本日はありがとうございました。

SHIBUYA Q DAOを今後もどうぞ宜しくお願いいたします。