話題沸騰中のChatGPTをご存知でしょうか？
あらゆる文章作成を瞬時にこなし、質問に答え、論文やプログラミングを導きます。
そんなChatGPTをはじめとするAIソフトは、一過性のブームではありません。
確実に私達の生活に根付き始め、AIを制するものが世界を制すると言っても過言ではありません。
今回は、AIソフトウェアの可能性を紐解きながら、AI時代で活躍するために「必要なスキル3選」をお伝えします。
AIに職を奪われたくない方、今の仕事をAIの力でもっと楽にしたい方々必見です！
Contents
AIとは？
AIは”人工知能” (Artificial Intelligence) の略語で、機械に人間のような知能を与える技術や、そのような機械自体を指すことがあります。
前述のChatGPTはOpenAI社が開発したAIソフトです。
人間の質問に正確に回答する言語分野に優れたAIです。
Microsoft社がだけでも数十億ドル、VCの累計100億ドルの出資を受けているサービスです。
そんな「AI」の実例は私達の身の回りに多数存在します。
いくつか身近なAIの紹介と優れているポイントを解説します。
ペッパーくん＆AI棋士
言わずとしれたPepper（ペッパーくん）。
多くの人気YouTuberとのコラボ動画やメディアへの出演、コロナ禍ではソフトバンクホークスの応援のペッパーくんが代替した奇妙奇天烈な光景でも有名です。
そんなペッパーくんは、日本のソフトバンクロボティクス社が開発した人型ロボットです。
ペッパーくんは、顔認識や音声認識、自然言語処理などの技術を使い、人と自然な会話できます。
ペッパーくんは、主に接客業務での利用が想定されており、商業施設や銀行などでの案内やサポートなどに活用されています。
また、教育分野での利用や、介護分野での支援など、様々な分野での活用が模索されています。
特に、読者の皆様にぜひご覧になって頂きたいのが、ペッパーくんがけん玉に挑戦する動画です。
この動画では、ペッパーくんがけん玉に挑戦します。
100回まで1度も成功しないのですが、100回目に成功してから1度も外さず、成功し続けるのです。
そして、驚くべきはその過程と時給にあります。
人間であれば、けん玉を成功させるために、けんと玉が何度かぶつかり、その過程で技術を習得します。
成功することもあれば失敗することもありますが、ペッパーくんの過程はそうではありません。
けんと玉が何度も宙を舞い、空を切り、一見成功する素振りがないのです。
しかし、ある回数を境に失敗しなくなるのです。
この差は、AIは人間の様に、視覚や触覚での成功は体験に基づいて経験を重ねておらず、空間把握とその軌跡を蓄積することで成功させているからです。
つまり、失敗するルートを全て潰し、成功するルートのみを導いているのです。
AI棋士
人間とAIの差異を代表するのが、将棋や囲碁でのAI対戦ソフトです。
天才棋士、藤井聡太五冠がAIでの技術研鑽していることを公表しているように、AIの進歩によって、技術躍進のスピードは確実に早まっています。
その要因もまた、AIは盤面を1つの図として捉えており、人間の読みとは全く異なる回路で、最適解を導き出します。
更に特筆すべきは、AIソフトのコスパの良さです。
ペッパーくんを時給換算すると233円/1hという破格のコスパを誇ります。
⇒参照: SoftBank HP
ペッパーくんは研究を重ね、ダンスや遊泳など高度な動きも再現できるため、身近に感じていたAI技術の進歩を感じますね。
AI棋士ソフトは一般向けでも、0円〜12,000円とかなりお手頃な価格設定です。
固定概念にとらわれない発送を求める方、時間や対戦相手探しにお困りの方は一度購入を検討してみてはいかがでしょうか。
⇒参照: AI囲碁は棋士に勝てるのか？AIの特徴やソフトを紹介！
AIがトレンドではない理由
ここまで紹介した、話題のAIソフトは単なる一過性のトレンドではありません。
それは、なぜか？人を選ばず、普遍的に人間の生活を先に推し進めるものからです。
そして、AIソフトは、さらに加速します。ChatGPTやMidjouney（AI作画ソフト）の様に無料で人々が扱えるようになり、より多くの情報が蓄積されます。
情報の蓄積が多いほど、その精度は高まるため、一過性ではなく継続して技術が高まります。
Google社が開発していた「Bard」よりもOpenAI社が開発したChatGPTの方が優れた回答を誇っていると言われています。
参照: Googleの会話型AIサービス「Bard」はなぜChatGPTに後れを取ったのか？
その理由は、言語分野以外の回答の正答率にあります。
プログラミングのコーディングや数学・医学分野の回答が非常に正確であるため、非常に優れたAIソフトとして評価されています。
この様に、多くの分野におけるAIの活躍が期待され、その導入メリットは日々高まっています。
では、私達がいますべきことは何でしょう？
それは、AIの現状を正しく理解し、使い方を1日でも早くマスターすることです。
最後に、AI時代で活躍するために必要なスキル3選をお伝えします。
AI時代で活躍するために必要なスキル3選
AI時代で活躍するために必要なスキルを3つお伝えします。
- 呪文の生成
- 既存事業との組み合わせ
- 巻き込む力
呪文の生成
「呪文」とは、AIに指示を与えるための言語です。
2022年は特にAIソフトが隆盛しましたが、その操作方法までは実際に触れてみた人でしかわかりません。
例えば、Midjouneyでは、欲しいイラストを効率的に作成するための呪文表があります。
ChatGPTでは日本語よりも英語の方が正確な指示を与えられます。
それは、日本語が「膠着語」であるからです。
膠着語とは、文法的働きを示す接辞が単語や語根にゆるく接合し、その切れ目がかなり明確な言語です。
日本語もこの特徴を持つため、文節が区切られている英語の方が明確な指示を与えやすいのです。
AIに正確な動作を促す指示こそ、AIを扱う上で非常に重要なスキルです。
既存事業との組み合わせ
既存事業が抱える問題や伸びしろをAIで解決する動きは、よく見られます。
しかし、実行している企業はごくわずかです。
それは、初期費用の他に、AIを組み合わせるという視点がないからです。
例えば、ChatGPT×Excelの活用方法が各種SNSで流行している様に、普段している単純作業すら簡単に代替できるのです。
そのため、仕事のストレスや問題をAIで解決できないかを常に考え、試してみる行動力とその再現性に気づくスキルもまた有用でしょう。
巻き込む力
最後に紹介するスキルは、人を巻き込むスキルです。
これは、AIを作成する技術者にも、企業のマネジメントサイドにも、AIを活用する一般層にも共通して必要なスキルです。
技術者視点では、多くの情報をAIに食べさせる事が、ディープラーニングの成長の糧になるため、ユーザーが初期動作をしたくなるような動線配置やUIの設計が必要です。
マネジメントサイドは、企業にAIソフトを導入しようとしても、反発や操作方法の教育と共有を怠ることで、作業効率や営業利益の低下を招いてしまえば、元も子もありません。
メンバーが、円滑にAIソフトを扱えるように、社内の人間を巻き込む能力が必須です。
最後に、一般層は自分の生活や仕事でAIが活用できるかを考え、成果を生み出し、その結果、影響力を得ることが必要です。
そのため、今まで人に頼んでいた仕事をAIに代替し、その分を自分やチームで補うために人を巻き込むことで生産性を高めます。
成果を高めるためにAIを活用し、チームの生産性を高めるために、AIの前提知識と活用方法を熟知しておきましょう。
AIエンジニアになるために必要なスキル3選
AIのエンジニアの需要も増えてきています。
AIエンジニアになるために必要なスキル3選を以下の記事でまとめました。
良ければご参照ください。
最後に
AIは人類最後の発明と言われる程のテクノロジーです。
2022年はまさにAIの年であり、web3にも多大なる影響を与えました。
これからの時代は、まさに人間のクリエイティブを試される時代です。
偉大な発明を活用し、新しい発想を実現させるために行動力を磨きます。
そのためには、過去を分析し、現代の解像度を高め、必要とされているものは何かを考え続けましょう！
Web3timesでは、引き続きAI・Web3などの最新テクノロジーを解説します。
乞うご期待ください。
