大企業を脱サラしてNFTにフルコミットする理由と今後のビジョンについて

NFTクリエーターインタビュー

こんにちは。

脱サラし、今年からNFTにフルコミットしている、なりタイ園長と申します。

NFT関連の主な活動は以下のとおり。

  • 「Pixel Heroes Villains」というジェネラティブプロジェクトのCo-Founder
  • 「Animals??」「X Heroes??」という自身のコレクションを運営するクリエイター
  • 現代アーティストのたかくらかずきさんのコレクションのマーケター
  • NFTに数百万円を投資するコレクター
  • なりタイ園長のNFT日記」というNFTブログを運営するブロガー

約1年半にわたり、NFT界隈で幅広く活動しています。

そら、仕事もやめるわな、という感じですね。笑

こちらは、milkさんの「THE CITY」というコミュニティで、アスノポさんというメンバーの方に作っていただいた「市民名鑑」という僕の自己紹介画像です。

この右下のゆかいな動物たちが、僕が描く「Animals??」のキャラなんです。

どうですか?かわいいでしょ?笑

アスノポさんがぼくの絵を見て描いてくれました!

この動物たちに価値がついたことで、これまでの仕事に別れを告げ、脱サラまでこぎつけた、、、というわけではありません。

安定した収入源があるわけでもなく、完全に見切り発車でした。笑

では、なぜ、京大を卒業して新卒で入社した第一希望の会社をやめてまで、NFTへのフルコミットを決めたのか?

この記事では、

  • 脱サラを決めた理由
  • NFTにフルコミットしたこの約1ヶ月の現状
  • 今後の目標やビジョン

などについて、赤裸々にお話します。

仕事をやめてフリーランスとしてNFTにコミットしたいけど、なにをすればいいのかわからないというお悩みを持つそこのあなたに、一つでもヒントになるようなことがあればうれしいです。

ぼく自身もまだまだこれからですが、NFTで食べていける人が一人でも増えればいいなあと切に願っています。

脱サラを決めた理由

まず、脱サラして、NFTの世界で大成功を収めたと聞いて、真っ先に思い浮かぶのは誰でしょう?

多くの人は、「CNP Jobs(CNPJ)」のファウンダーのうじゅうなさんが浮かんだのではないでしょうか?

CNPJがメガヒットを記録し、一躍、人気クリエイターの仲間入り。

今や、Twitterのフォロワー数は18万人を超え、彼が生み出したキャラクター「きよし」は世界中から注目される存在になっています。

Voicyでも脱サラの魅力をよく発信されていて、ずっと刺激を受けてきたのですが、彼のようになるのを夢見て会社をやめる決断をしたわけではありません。

ぼくには彼の描くイラストのような大きな武器はありませんからね。

では、なぜ???

脱サラを決めた理由は、以下の6点です。

  • NFTに使う時間が全然たりなかった
  • 市場の黎明期に先行者優位がとりたかった
  • マーケティングという仕事に興味があった
  • 周囲の支えがあった
  • 本業に無駄が多かった
  • 毎日の音声発信がしたかった

一つ一つ、詳しく説明していきます。

NFTに使う時間が全然たりなかった

実は本業がものすごく拘束時間の長い職種で、帰宅は毎日23時過ぎ…。

休日はもちろん、平日でも移動中などの空き時間はほぼすべてを、NFTの活動に注いできましたが、さすがに限界を感じつつありました。

一方で、Pixel Heroes DAOの新プロジェクト「Pixel Heroes Villains(ヴィランズ)」のCo-Founderになったり、現代アーティストのたかくらかずきさんのマーケターに選ばれたりと、ありがたいことに責任のある立場を任されることが増えました。

時間の誓約を受けたままでは、NFTで自分がしたいことをすべて実行するのは不可能で、そこに歯がゆさを感じ続けるくらいなら、いっそ本業をやめてしまおうと考えました。

働きながら、NFTを満足がいくまで楽しむって無理がありますよね。

それだけNFTが楽しすぎるという裏返しでもあるのですが。笑

市場の黎明期に先行者優位がとりたかった

国内のNFT人口はまだ、1万5,000人ほどだといわれています。

昨年の1年間で一気に増えた印象はありますが、まだまだ少ない。

今NFTに触れている人はみんな先行者(アーリーアダプター)と呼べるでしょう。

中でも、NFTを仕事にしている(しようとしている)人はほんのごく一部に限られます。

ほぼほぼ全員が、NFTを趣味や副業として楽しんでいるわけですね。

これは、NFTで”稼ぐ”フェーズがまだ日本には来ていないことを示しています。

今のところ、NFT一本でしっかり稼いでいるのは、一流のWEB3エンジニアと一部の超人気クリエイターさんくらい。

人口が少なすぎて、マネタイズの道を探るのは至難の業です。

ただ、NFTにフルコミットしている人が少ない現状は、裏を返せば、チャンスともいえます。

目の前にブルーオーシャンが広がっているのを見て、飛び込まずにはいられませんでした。笑

マーケティングという仕事に興味があった

新卒で入社し、約7年間勤めた会社では、マーケティングとは縁遠い仕事をしてきました。

初めて、マーケティングの魅力の一端に触れたのは、ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)を再建した、森岡毅さんが書いた「USJのジェットコースターはなぜ後ろ向きに走ったのか?」という本との出会い。

この本を読んだとき、編み出した戦略や戦術によってこれだけ結果が変わるものかと、興奮したのをよく覚えています。

その後、NFTにコミットするなかで、マーケティングの奥深さと難しさを同時に知ることになります。

NFTのマーケティングは総合格闘技のようなもので、コミュニケーション能力や、分析力、想像力、継続力などあらゆる力が求められます。

たとえ、NFTにフルコミットしてうまく収益が上がらなくても、このマーケティングに本気で挑戦することで、これらの大切な力が伸びるのではないかと考えています。

上に挙げた能力って、この先、生きていくうえで必要なものばかりなんですよね。

なので、たとえNFTにコミットして大コケしてしまったとしても、マーケティングに挑戦した経験が必要とされる場所は必ず出てくると確信しています。

周囲の支えがあった

NFTを初めて約1年半。いろんなコミュニティで活動してきた結果、多くのつながり(=人脈)ができました。

「Pixel Heroes DAO」やmilkさんの「THE CITY」、こんさんの「NFT Marketing Orchestra(NMO)」などで仲よくさせてもらっているメンバーとは、リアルでも何度も会っています。

実は1年ほど前に、へんてこな動物を描いた「Animals??」というコレクションをやっていたのですが、全30体が完売。毎回ポチ合戦(=クリック戦争)が起きるほどの人気ぶりでした。

先日は、0.0044ETHで過去に販売したこの「Owl?」という作品がなんと、0.296ETHで二次流通する事件まで起きました…

この”応援の文化”は、NFTの大きな魅力です。

このような温かい人たちに囲まれている状況なら、思い切って会社をやめてもなんとかなるかもしれない、という大きな心の支えになりました。

これはNFTへのフルコミットを宣言したときのツイートですが、想定以上の反応と応援の声に震えました。

こうして応援してくれる方々に恩返しをするのが、これからの一つの大きな目標になっています。

本業に無駄が多かった

帰宅が毎日23時を過ぎていたと書きましたが、その間ずっと生産的な仕事ができていたかというと、そうではありませんでした。

ぼーっと、パソコンを眺めているだけの時間もあれば、自分の仕事が終わっているのに、上司が帰ってくるのをいたずらに待つということも多く、一日のうちで、まともに頭を使っているのはほんの数時間程度だった気がします。

今は、1日中自宅のパソコンににらめっこして過ごすような生活を送ってますが、本業があったときと違って、いろんなアイデアが浮かぶようになったんですよね。

時間に余裕ができたことで、考える時間が増えたのが要因だと思います。

読書する時間を確保できるようになったのも大きいですね。

アイデアって、本を読んでいるときに湧き上がってくることが多くて、改めて読書の大切さが身にしみました。

毎日の音声発信がしたかった

もうこれはタイトルそのままです。笑

音声発信の重要性は今や誰もが認めるところですよね。

プロジェクトを運営するならなおさらです。

ぼくも「Pixel Heroes Villains」のCo-Founderや、たかくらかずきさんのマーケターなどを担当している以上、毎日定時にTwitterのスペースをやりたかったのですが、23時まで働いていてできるわけがありません。笑

やめた今は、毎日19時からスペースをしています。音声発信ほんと大事。笑



NFTにフルコミットしたこの約1ヶ月の現状

「やめて今何してるんですか?」という質問をよく受けるので、ここからはこの1ヶ月を振り返ってみます。

あれ?全然時間がたりない…

脱サラしてNFTにフルコミットしたら、それはもうたくさんの時間ができてなんでも好きなことができると思ってました。

NFTのプロジェクトに精一杯取り組んで、余った時間でドラクエをするんだ!

こう思ってた時期がぼくにもありました。

でも、現実はそう甘くはなかったです。

よくも悪くも欲が出るのか、NFT関連だけでもやりたいことが会社員時代よりあふれてきて、正直、時間が全然たりません。笑

複数プロジェクトからのお声がけ

ありがたいことに、フルコミット宣言をしてからというもの、複数のプロジェクトから魅力的なオファーをいただいています。

しかもこれ、見ず知らずの方からのものではなく、すべて知り合いからなんです。

個人のリソースは限られるので、すべてを受けることはできないのが残念です。

Ninja DAOのDANKUさんみたいに、体が3つ、4つくらいあるといいのですが…。(気のせい)

脱サラしてなかったらこれだけのお声がけをいただけることはなかったでしょう。

面白い打ち手を考えている人たちばかりで、話を聞いているだけでワクワクします。

気になる収益は…?

0ではないですが、現状、ほぼ稼ぎはありません。笑

やめる決断をしたときは、今年1年は0でもいいくらいの考えでしたが、さすがにちょっときついですね。笑

電気代も値上がりしてますし…

NFTでのマネタイズの方法は常に念頭に置いて活動するつもりです。

すでに、報酬がもらえるプロジェクトのオファーもいくつかいただいています。

今後の目標やビジョン

今後の目標や狙いについてもお話します。

大きくは以下の4点です。

  • マーケティングの力を高める
  • Founderとしてプロジェクトを成功させる
  • 自分の好きな作品を広めたい
  • 楽しいことだけをして食べていく

マーケティングの力を高める

極端な話、NFTのマーケティングができたら、どこへいっても通用する気がしています。

それだけ、マーケティングが難しいという裏返しでもあるのですが…。

今はNFTよりも面白いものはないと思っていますが、5年後、10年後には、もっとワクワクするような何かが生まれているかもしれません。

そんなときに、NFTの活動を通じてマーケティングスキルが身についていたら、何物にも代えがたい武器になるでしょう。

Founderとしてプロジェクトを成功させる

Founderとして、一つのプロジェクトを成功に導くことができたら、大きな信頼と実績を得ることができます。

WEB3では、この信頼と実績こそがなにより大事。

他のプロジェクトから声がかかるかどうかは、これによって決まると言ってもよさそうです。

そして、プロジェクトを成功させるために不可欠なのが、やはり、人とのつながりだと思うんですね。

今ぼくは、Pixel Heroes DAOの新プロジェクト「Pixel Heroes Villains」のCo-Founderをしています。

5月1日の初期セールでしっかり完売させ、その後も、発信を続けたり、ホルダーが楽しめるようなイベントを打ったりすることで、コレクションの価値を持続的に伸ばすことができるかどうか。

これは、自分にとって大きな挑戦になります。

自分の好きな作品を広めたい

ファウンダーやマーケターとしての信頼や実績ができると、この界隈での影響力も同時にそなわっているはず。

この影響力があると、自分が心から好きな作品やプロジェクトなどを今より多くの人たちに届けられるようになります。

たとえば、”ドット絵の巨匠”たかくらかずきさんは1年半ほど前から、NFT活動を展開されていますが、まだリアルアートのほうがNFT作品よりも価格が高く、NFT界隈での認知度は高いとはいえません。

まだまだ本来の価値よりもほど遠く、もっと多くの方に作品の魅力を知ってもらいたい。

マーケターとしてうどんさんとチームに参加させていただいたのも、このような思いからでした。

たかくらさんはプロのアーティストですが、他にも個人的に推しているNFTクリエイターさんはたくさんいます。

影響力を身につけて、一人でも多くの方にこれらの魅力を伝えていきたいですね。

楽しいことだけをして食べていく

シンプルですが、これが一番の目的であり、目標です。

これまでの仕事は楽しかったですし、意義も感じていました。

ただ、楽しいことだけではなかった。

つらいことや無駄なこともたくさんあったんです。

楽しいことだけをして生きていけたらどれだけ幸せなんだろう?

明日の朝また起きるのがつらいと思う生活から逃れられないだろうか?

常に頭の中には、こうしたもやもやがありました。

大好きなNFTで稼いで、生きていく。

こんな幸せな人生はないと思うんですよね。

おわりに

最後に、少しでも脱サラしてNFTにフルコミットしたいと考えている方へのメッセージをいくつか。

  • 退職は早ければ早いほど良い
  • 準備が0の状態でやめるのは危険
  • 今の仕事に疑問を感じているなら一緒に挑戦しましょう!

働いている間に、NFTの活動を通して人とのつながりを作っておくのがなにより大事です。

現状、よほどハイスペックな人でない限り、この世界で一人で戦い抜くのは不可能です。

周囲の支えや応援がなければ、孤立してなにもできずに時間が過ぎると思います。

ぼくみたいななんのスキルもない人間が、WEB3の世界で生きていけることを証明できれば、多くの人に希望を与えられるはず…!

リスクをとって同じ挑戦をする人とは支え合いながらやっていきたいですね。

ともに頑張りましょう!