JA夕張市公認: 夕張メロン「デジタルアンバサダー」MeTown田中代表にインタビュー

Web3×地方創生

世界でも大人気の夕張メロン。

そんな夕張メロンを世界に届けているJA夕張市が、「デジタルアンバサダー」プログラムを立ち上げることになりました。

デジタルアンバサダープログラムでは、夕張メロンNFTが販売される予定です。

そのデジタルアンバサダープログラムを、JA夕張市と共にに立ち上げたのが、今回インタビューさせて頂きました「MeTown 田中代表」です。

高校生の時から、地方創生に興味をもたれ、その後大学や大学院、そして就職先の企業で農業に関わる様々なプロジェクトを経験されました。

2022年9月には、新会社MeTownを設立し、JA夕張市と共に、当プロジェクトを立ち上げられました。

ただ、どのようにJA夕張市とプログラムを立ち上げるに至ったのか、そしてそもそも田中代表ってどんな人?と思われた方は多いのではないでしょうか?

今回は、そんなMeTown田中代表にインタビューさせて頂きました。

JA夕張市公認「デジタルアンバサダー」とは?

PR TIMES参照

「デジタルアンバサダー」プログラムとは、JA夕張市Me Town田中代表が共同で立ち上げた、夕張メロンのファンの輪を、世界中に広げることを目的としたプロジェクトです。

世界的に評価の高い夕張メロンですが、現在は作り手の高齢化により、生産量が減少傾向にあります。

そこで、夕張メロンの作り手を支えるファンの輪を広げたいと思い、JA夕張市とMeTownが共同で、当プログラムを立ち上げることになりました。

特設サイトにおいて、夕張メロンを1玉入手する権利と、デジタルアンバサダーになれる権利を合わせたデジタル会員証: 夕張メロンNFT が2023年1月、888個限定で販売される予定です。

夕張メロンNFTを購入された方には、以下の特典が予定されています。

  • 夕張メロンを受け取る権利(引換券)
  • 限定オンラインコミュニティへの参加
  • アンバサダー限定の特典や体験へのアクセス

現在プレセール参加に向けた事前登録申請は募集を終了しており、夕張メロンNFTの購入を希望される方は、一般セールで購入することが可能です。

地方創生、農業に興味を持ち始めたきっかけ

田中さん、今日はお時間頂き、ありがとうございます。

こちらこそ、ありがとうございます! どうぞ宜しくお願いいたします。

今日は田中さんご自身や、デジタルアンバサダーに関して、色々とお伺いしたいと考えております!

早速なんですが、田中さんが代表をされているMeTownは地域創生や農業に関連する事業をメインにされていると思います。田中さんが、地域創生や農業に興味を持たれたきっかけは何だったのでしょうか?

はい、まず”地方創生”に関してです。私が高校生の時、北海道夕張市が財政破綻したというニュースがありました。私は札幌出身なのですが、その際、すごく仲の良い友達が夕張市出身ということもあり、夕張市の財政破綻がとても身近に感じたんです。

その当時、自治体が財政破綻するっていう概念がよく分かりませんでした。住んでいる札幌と夕張は距離的に近いのですが、札幌はこんな豊かな感じなのに、夕張だけ何故こんなに叩かれてるんだろう。。という疑問を持ったんです。それが、地方創生に興味を持ったきっかけです。

夕張の財政破綻が、地域創生に興味を持たれたきっかけだったんですね。

はい、そうなんです。そして夕張の財政破綻をきっかけに、地方自治や地方再生を勉強したいと思うようになりました。そして、地方自治や地方再生が学べる大学へ入学しました。

そうだったんですね。ちなみに、”農業”に興味を持たれた理由は何かあったのでしょうか?

農業ですが、私の曽祖父が、農家ということもあり、元々農業は身近な存在だったんです。ただ、大学1年生の夏の時に夏休み、農業を体験するインターンシップに参加したんです。その際、高知県の農家さんに泊まり込みをし、農業を体験しました。それが農業に興味を持ち始めたきっかけですね。

農家でのインターンシップってなかなか珍しいですよね。農業を体験された感想は如何でした?

正直、死ぬほど大変な作業でした。灼熱の中、インターン先は有機農家さんだったんで、ひたすら毎日雑草を取ったりしていました。ただそのとき、こんなに大変な仕事を毎日されている農家のかたは、カッコいいなというリスペクトが生まれたんです。

そうなんですね。ちなみにきつくて、途中でやめようとは思わなかったんです?

途中で辞めようとは思わなかったです。自分が死ぬほど辛い思いをして収穫できた茄子や空心菜を、東京の友達に送ったんです。そしたら、凄い美味しかったよって言ってくれて、とても嬉しかったです。それで、作り手としての喜びみたいなものも感じたので、農業という産業は本当に面白いなと思ったんです。

それで、農業により興味を持たれたんですね。

はい、そして、私は農業の収益率がもっと上がるようになればと考えたんです。結果的に農業の収益が上がれば、地方にお金が落ちるので地方も潤うはずだと考えました。

そこから農業の収益率を上げるには、どうすればいいのかと考えた際、いきついたのが、スマート農業でした。大学では、篤農家のトマト栽培についてデータで見える化する研究をし、大学院では田んぼの水管理を自動化するロボットを制作・販売しました。

農業に関連する、凄い徹底ぶりですね。それらを経て、MeTown設立に繋がったんですね。

新会社 MeTown設立までの流れ

MeTownを設立されようと思われたきっかけは何だったのでしょうか?

はい、就職した会社で農業系スタートアップに投資する部門に所属していたんです。仕事は面白かったんですが、自分自身起業したいという思いがあることに気づいたんです。そんなとき、旧山古志村の「Nishikigoi NFT」に出会ったんです。

→旧山古志村 Nishikigoi NFTについてより知りたい方は、こちらの記事をチェックください。

Nishikigoi NFTがきっかけだったんですね。

そうなんです。もうこれは完全に僕の中ではもうすごい革命がおきて、自分の中でスパークが脳内で生まれました(笑)。

スパークが起こったんですね(笑)。ちなみに、Nishikigoi NFTのどの辺りがスパークだったんでしょうか?

Nishikigoi NFTの「デジタル住民」という概念が最高にいいなって思ったんです。自分は北海道出身なんですが、家庭の理由で北海道に住民票をおくことはできてないんです。北海道へは、たまに帰省するくらいです。

ですが、自分は誰よりも北海道のことを考えている自信があるし、北海道知事選挙が誰になるかとかめちゃくちゃ気になるんです。しかし、北海道の行政に繋がることができる唯一の手段はふるさと納税しかなかったんですよね。

ただ、ふるさと納税って資金使途は行政に一任します、というかたちになってしまうので、実際参加してる感覚はないんですね。

確かに、納税した側は、資金用途は決められないですよね。

はい、一方、デジタル住民は実際に住んでいなくてもデジタル投票権をもち、何らかの活動に参加できます。その考えが、死ぬほど面白いって思って。自分もそれが北海道で実現できたら、いいなと考えたんです。

それでもすごいですね、Nishikigoi NFTがきっかけで起業するって。

はい。2022年3月ぐらいにNishikigoi NFTの存在を知って、それから独立するまで半年かかりましたが。

「デジタルアンバサダー」プログラムが始めるまで

デジタルアンバサダープログラムをJA夕張市さんと始めるまでは、どのような流れだったんでしょうか?NFTってまだまだ知名度が低くてちょっと怪しいっていうイメージを持ってる方が多いと思うんですよね。

これはとても本当に運と縁に恵まれたんです。最初のきっかけはNishikigoi NFTに私が出会ったのが2022年3月頃ですね。Nishikigoi NFTにはまり、毎日匿名のアカウントでツイートしてたんですよね。山古志村が最高!デジタル村民めっちゃ面白いとか、そういうことを結構つぶやいておりまして。

そのような中、たまたま家の近くのスーパーに夕張メロンが売っていて、何気なく夕張メロンを買ったんですよね。そしたら夕張メロンにちっちゃいシールが付いてるんですよ。

よく、果物にシールがついてますよね。

はい、あのシールを見た時、僕にはこのシールがNFTにしか見えなかったんです。シールにはJA夕張市と書いてあって、そこに等級が書いてあるんですよね。このシールが貼ってあると、このメロンが夕張メロンであることを証明しています。

確かに、NFTと考えは同じかも。

はい、それで、“夕張メロンとNFTって親和性があるよね”、と匿名アカウントでツイートしたんです。そしたら、JA夕張市の方から何か面白いこと言ってますね、詳しく教えてくれませんか?という内容のDMが来たんですね。

それは凄いですね!!!JA夕張市の方からコンタクトが来たということですね。

そうなんです。それから、僕は北海道出身で、夕張メロンをNFTにしたら面白いのではないか?というアイディアを話しました。そしたら、JA夕張市の方も興味を持ってくださって。そして、すぐに夕張市に行ったんです!

めちゃめちゃ凄い、行動力です。

そして、JA夕張市の方達と、いやーやりましょうよ、という話をし、意気投合したんですよ。

それは凄いです。JA夕張市の方々はNFTを元々知っていらっしゃったのでしょうか?

はい、これはすごい運と縁なんですが、JA夕張市公式Twitterの運営を担当している方が、NFTをご存知だったんです。

そうだったんですね。

はい、その方には本当に助けられました。JA夕張市の方で、NFTを知らない方が9割以上なんですが、その方のおかげで、全てが開いたという感じですね。

すごい運と縁ですね。色んな奇跡というか偶然が重なり合って今があるってことですね。

そうなんです、すごく嬉しかったです。

でも田中さんの熱意が伝わったのではないかなと思います。

ありがとうございます。またJA夕張市はTwitterアカウントを運営されているんですが、中々フォロワーさんと、深い対話ができてないよねっていう悩みがあったようなんです。

そのため、NFTをやりましょう、というよりはTwitterの延長線上で、NFTを通して、有料のオンラインコミュニティを作りましょう!というような説明も加えて、理解して頂いた感じです。

「デジタルアンバサダー」のコミュニティに関して

デジタルアンバサダープログラムですが、事前登録が凄い反響ですね! 応募が1,000人を超えられたとか。

有難いことに、多くの方から応募頂いております。今後、事前登録の方から順に先行販売を開始する予定です。

デジタルアンバサダープログラムは最終的に、どのような目標を持たれているのでしょうか?

今回のプロジェクトの目的は、「世界中に夕張メロンのファンの輪を広げる」です。

夕張メロンは世界で見ても、トップクラスのフルーツだと考えています。ただ、あんまりフレッシュすぎて、すぐに熟してしまうので、海外への輸出はあまり向かないんですよね。日本国内ではみなさん結構ご存知なんですが、国内向けのみだと、このままではまずいっていう危機感がありました。

確かに、国内の市場は縮小傾向ですからね。

はい、国内の人口減少、そして夕張の農家さんも減っており、残り96軒しかいない状況になっています。今後夕張メロンをどうすれば価値を最大化できるかって考えたときに、世界で愛されてるフルーツブランドになるっていうのが、今のJA夕張市さんにとっては最も重要ではないかと話しています。

今後世界的なブランドにしていくということですね。ちなみに、デジタルアンバサダープログラム参加特典の一つに、”限定コミュニティに参加できる”とありました。どのようなコミュニティにされることを考えられているのでしょうか?

はい、まずは規模感ですが、夕張市の人口は現在7,000人くらいなんです。そのため、将来的には人口と同じ、7,000人ぐらいのコミュニティの仲間が世界中にいる、という規模感にできたらなと考えています。夕張市側からしても、コミュニティがあるから頑張れるっていう構図ができればと考えております。

オンラインコミュニティになると、参加者の方々から色々と提案が来ると思うんですよね。どのようなコミュニティにされたいと思われているんでしょうか?

そうですね、いくつか考えていることがあります。1つは、夕張メロンの魅力を伝える方法をみんなで考えたいと考えております。

それは盛り上がりそうですね。

はい、専門的な技術が必要な企画になるとつまらなくなるので、みんなが気軽にできる企画がいいかなと考えています。

それは大事ですね。気軽に参加できるコミュニティがいいですよね。

ちなみに、夕張メロン農家さんもコミュニティに参加されるというイメージでしょうか?

その予定です。JA夕張市には青年部という組織があるんです。そこには、30代の農家さんが数名なんですけどいらっしゃいます。その方々と色々企画を考えています。

夕張メロンの農家さん達と繋がることができるのは嬉しいですね。 ちなみに限定コミュニティっていうのは何時ぐらいに作られる予定なんでしょうか?

そうですね、夕張メロンの栽培時期である2023年2月頃、夕張メロンの今シーズンが始まりましたよ、という感じでコミュニティを始めたいと思っています。

そうなんですね。とても楽しみです。田中さん、今日はお時間頂き、ありがとうございました。お話を聞けて、とても嬉しかったです。

こちらこそありがとうございました。今後もどうぞ宜しくお願いします!

夕張メロン「デジタルアンバサダー」の募集について

「デジタルアンバサダー」とは、夕張メロンを美味しく食べながら、夕張メロンの魅力を発信するオンライン上で繋がる仲間です。

デジタルアンバサダーになっていただいた方と、夕張メロンの若手農家やJA夕張市の職員の方々が、一緒に夕張メロンと夕張市の未来について語り合うような、そんな温かいオンラインコミュニティを目指されています。

デジタルアンバサダーになるためには、デジタル会員証NFT (夕張メロンNFT)を購入する必要があります。

NFTの販売は、プレセールとパブリックセール 2パターンあります。

プレセールへの参加は既に、申し込みは終了しておりますので、今後参加希望される方は、2023年1月21日の一般セールで購入する必要があります。

  • プレセール : 2023年1月14日~1/19日
  • 一般セール : 2023年1月21日~

より詳細を知りたい方は、デジタルアンバサダープログラム 特設HPをご参照ください。

MeTown とは?

MeTownは、デジタルを起点に地域の豊かさと都市の利便性を融合させたライフスタイルの実現を目指すweb3プロジェクトチームです。


第一弾の取組として、地域産品を通じて世界中の誰しもが気軽に第二のふるさと(2nd HomeTown)に参加できる、地域産品の参加型予約購入プログラム「MeTown(β)」の開発を行っています。

MeTownでは、Web3×第一次産業/農業の活動を推進するインターン/プロボノメンバーを募集されております。

ご興味がある方は、田中代表(@kazupirika)にご連絡ください。

Me Town田中代表へのインタビューを終えて

今回、インタビューにご対応頂いた、MeTown田中さんにまずはお礼申し上げます。

田中さんには、過去に一度、Nishikigoi NFTのオフ会でお会いしたことがあります。

その際、デジタルアンバサダープログラムの構想に関して、とても熱く語られていたのを今でも覚えています。

インタビュー中も、北海道、そして夕張が大好きで、デジタルアンバサダープログラムをより盛り上げたいと、思われているんだなと強く感じました。

デジタルアンバサダープログラムは2023年1月開始予定です。

引き続き、田中さんの活躍を、陰ながら応援させて頂こうと思います。