今回はエンジニアの「むなかたさん」にインタビューさせて頂きました!
むなかたさんは、NFT界隈で、スーパーエンジニアとして有名ですよね。
様々なNFTプロジェクトにエンジニアとして携わられ、また大人気ツール「ウォレット接続君」を開発されました。
ただ、エンジニアとしてのむなかたさんは知っているけど、エンジニア以外ではどのような活動をされているんだろう。。と思う方も多いと思います。
今回は、そんなむなかたさんに、エンジニアとしての活動及びエンジニア以外ではどのようなことを普段されているのか、インタビューさせて頂きました。
Contents
むかなかさんが担当されたプロジェクト
むなかたさんは、様々なコミュニティやNFTコレクションでエンジニアをされています。
エンジニアとして携われた主なプロジェクトは、有名なコミュニティやNFTコレクションばかりです。
- Ninja DAO
- CNP Jobs(CNPJ)
- WAFUKU GEN
- KAMIYO
- Tokyo Alternative Girls(TAG)
- NAGOMI
- 日本NFT情報局
またNFT界隈ではなくてはならないツール「ウォレット接続君」を作られました。
Discordと複数のウォレットを紐づけすることができるので、保有しているNFTを複数のウォレットに分散されている方には、大変便利なツールです。
ウォレット接続君以外にも、Faceless、そして今後ローンチ予定のNFTマーケットプレイス Xinobiの開発に携われるなど、大注目のエンジニアさんです。
Ninja DAOに参加したきっかけ
今日はお時間頂き、ありがとうございます。
いえいえ。こちらこそ、お時間頂き、ありがとうございます。
どうぞ宜しくお願いします! むなかたさんは、2023年の4月に独立されると伺いました。
そうですね。3月いっぱいで退職し、独立する予定です。
おそらく今、引継ぎとかで1番忙しいんじゃないかなと思いますが、本日はよろしくお願いします!
すでに会社の仕事は引き継ぎくらいなので、ゆるっとやっています。笑
まず、むなかたさんは本業がエンジニアとお伺いしたのですが、Web3で活動を始めたきっかけは何だったんですか?
最初はやるぞー!って感じではなかったですね(汗)。 Voicyで情報収集していて、イケハヤさんの話を「Ninjaやっているのか。お金持ち向け話だな…」みたいな感じで、なんとなく聴いていました。
2022年1月にGoogleフォームで受験できる「クリプトリテラシー検定」に合格すると、期間限定でNFTがもらえることを知りました。それが欲しくてNinja DAOに参加したのがきっかけでした。
クリプトリテラシー検定がきっかけだったんですね!
実はDiscordを触ること自体も初めてだったんです。。Ninja DAOのDiscordに入り、クリプトリテラシー検定のチャンネルに参加したのが1番最初でした。イケハヤさんが第1弾を作った後、ヒヨコロさんがちゃんと作ろうとしていたときでしたね。
確かに、クリプトリテラシー検定、流行りましたよね。
そのとき、Googleフォームだと問題もあるので、もっと良い作り方があるのになぁ…と思い、「他にも色々できそうですよ」と伝えた結果、興味を持ってもらえたんですよね。
ちなみに差し支えない範囲でかまわないのですが、今は本業で、どんなジャンルでエンジニアされているんですか?
本業でいうと何でもやるエンジニアで、現在はスマホゲームを作っている会社で働いています。
そうなんですね。
とはいえ、メインはよく見るWebサイトを作る技術なので、Webサービスになります。見た目の部分や裏側で動くサーバー、データベースなどを広く浅く触っている感じです。
むなかたさんは、様々なWeb3に関するプロダクトを作られていますが、1から勉強されたんですか?
そうですね。技術的にそこまで難しくないので、色々できると考えていました。スキルセットは「Webページがなんとなく全体的に作れる(Web2)」レベルの状態で入りましたね。
すごいですね…。 ちなみに今までNinja系以外のプロジェクトにも参加されているんですか?
有難いことに色々参加させて頂いております。 最初はNinjaDAOでWeb2系の投票ツールや、Web3に少し入っていった感じのツールを作っていました。
コントラクトはしばらく書いていませんでしたが、CNPJの頃からしっかりコントラクトを書き始めて、あとはKAMIYOですね。
KAMIYOもむなかたさんだったんですね!
はい、そうなんです。コントラクトをしっかり書いたプロジェクトは、KAMIYOやWAFUKU、TAG、N局ですね。他には、さまざまなサーバーにボットが入っている感じですね。
七武海あたりは、むなかたさんが携わっているプロジェクトが多いんですね。
半分ぐらい関わっていますが、継続してやるには時間があまり確保できないので、TAGとKAMIYOはリリースまで関わらせて頂き、現在は一旦離れています。WAFUKUだけ継続している状況ですね。
そうなんですね。
継続的に運営するプロジェクトが増えると、手が空かなくて新しいことができないので、その辺は「本当にすみません…」という感じです。
CNPJが生まれるまでのエピソード
ちなみにむなかたさんが参加されたプロジェクトで、1番苦労されたプロジェクトは何になりますか?
CNPJですね。初めて携わったNFTプロジェクトだったんです。
うじゅうなさんのエピソードをご存知かもしれませんが、最初1週間でローンチしようとしていたタイミングで、面白そうだしやりますよと手を挙げたんですよね。
最初はとりあえず出せば良いくらいの気持ちでしたが、イケハヤさんのストップがかかったことで、期待値が爆上がりで、とんでもない注目度に(汗)…。
⇒CNPJ ローンチに関するエピソードは「CNPJうじゅうなさんインタビュー記事」を参照ください。
1週間でローンチしようとしたときは、むなかたさんと一緒だったんですね。
そうですね。もともとNinja DAO内でやりとりもしていて、仲が良かったので、作ったことないけどやってみますよって感じでしたね。
実際に1週間で間に合いそうだったんですか?
最低限作る分はおそらく大丈夫だったんですけど…。コントラクトは大丈夫でしたが、ジェネラティブは間に合うか微妙でしたね。。
そうなんですね。
はい。ご存知の通り、CNPJのローンチは一旦延期され、時間的余裕はできました。ただ、CNPJは私が1番最初に参加したプロジェクトということで緊張もしましたし、想像以上に注目度も爆上がりしていたので…。
そうですよね。CNPJはCNPの成功があった次のプロジェクトだったので、すごい期待度が高かったですよね。
そうですよね。
実際にCNPJをローンチするまでの期間はどうでしたか?
ジェネラティブを生成したり、MINTサイト作ったりする全体的な流れはもちろん知っていて、ちょっとした手順の記事も書いていました。ただ、意外に上手くいかないところが多いなと感じましたね。
本番になると「画像の組み合わせに例外ができる」や「組み合わせるだけなら良いけどこの条件はダメ」、「確率の調整が必要」など、予想外の事象も出てくるんですよね。一度実践を経験するのとしないとでは大きな違いだなと思いました。
そうなんですね。 CNPJはスムーズにローンチされたイメージだったんですけど、実際はどうだったんですか?
何か問題が1つぐらいあった気がしたんですけど…おおむね大丈夫でしたね。ガス・トランザクション詰まりがあったのは、作り次第でどうにか回避できたかも…。
エンジニア目線でいうと、アローリスト管理が直前に入り、効率の悪い作り方をしてしまってガス代が上がってしまったってぐらいですね。
そうなんですね。裏側では色々とあったんですね。
とはいえ、表では目立った失敗はなかったので、良かったなと思う経験でした。
思い出に残っているプロジェクト
自分で作られたプロダクトでもかまいませんが、CNPJ以外で「すごい感動した」または「思い出に残っている」といったプロジェクトは何かありますか?
そうですね。どのプロジェクトも思い出深いですね。
ただ、一つ例をあげるとすると、WAFUKUの2次創作「NAGOMI」ですね。クリエイターのよこやまひろこさんが「ジェネを作ったことはないけど頑張ります」とギリギリまで調整を繰り返して当日を迎えました。
無事にリリースができ、よこやまさんが経験を積んでジェネに参入するきっかけになれたのはうれしかったですね。またNAGOMIではギリギリのスケジュール感で前日の夜までやっていたので、そこは学園祭感があって楽しかったですね。
後、「Faceless」でおもちさんのマネタイズの機会ができたのも良かったです。あれだけクオリティの高い記事やYouTubeセミナーをしているので、売上を作れた点やたくさんの人が注目して参加してくれたのは良かったですね。おもちさんは、プレッシャーすごかったらしいですけど。。
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そうですよね。やはり有料になると、プレッシャーがかかりますよね。
そうですね。ただ、地道に日頃から頑張られている方が、1歩前に進めるお手伝いできるのは楽しいですね。
うじゅうなさんも、もともと絵を地道に描いてNinja DAOで賑やかしをしている人だったので。
Web3の世界は、そういうところが見ていて楽しいですよね。
そうですね。自分もエンジニアとして、割と色んな場所で話に出してもらえて非常にありがたいです。
今後どのようなエンジニアを目指されるのか?
3月末で退職して4月以降に独立するとのことですが、どのようなWeb3エンジニアを目指されてるんですか?ちょっと抽象的な質問ですいません。
一応自分の建前としては、Web3ではなくて「Web2.5エンジニア」を目指しています。Web3っていうと、もうブロックチェーン上で使う言語やコントラクトを書くイメージが僕の中であるんですよね。コントラクトは1回書くと直せないので、緊張感が高くて好きではないです。
ウォレット接続くんやブロックチェーンの情報とWeb2であるDiscordをつなげる感じになっているので、橋渡し的なサービスをどんどん作っていきたいと考えています。
そういうことですね。
コントラクトだけでできることは、今のところほとんどないんですよね。FacelessのセミナーもWeb2の動画配信なのに、NFTチケットが入っています。ウォレット接続くんで持っていることの証明としてDiscordにロールをつける機能や投票ツールも同様ですね。
Web3での技術を使ってWeb2の暮らしを豊かにできることをどんどん目指していきたいと考えております。
だからWeb2.5エンジニアだったんですね。
そうですね。
エンジニアの中では、コントラクトが大好きで、「ガス代をいかに安く実装するか?」みたいな技術マニアはいます。自分は技術マニアというより「便利にしてどれだけ楽になったか」や「どれだけ喜んでもらえるか」を重視しているんですよね。その意味では毛色が違うので、Web2.5エンジニアにしていますね。
ちなみに、ウォレット接続くんはむなかたさんのアイデアで生まれたんですか?
いえ、あれは自分のアイデアとして作っていました。「コラボランドは不便だよね」というのと、当時はCNPの盗難が多発していたんですよね。
イケハヤさんは「別のウォレットに移しましょう」と伝えているものの、ウォレット移すとロールが外れるので、自分も分けていませんでした。ウォレット分けてロールをつけたい要望があったので、とりあえず作ったって感じですね。
そうなんですね。
だいたい自分がほしいものを作るみたいな感じです。
ウォレット接続くんは今後どう進化していく予定なんですか。
現状はロール管理だけですが、今後はアローリスト管理ができて、他のサービスとの連携、特定コレクションのホルダーにメールを飛ばすシステムを考えています。Web2とガッツリ絡めてより便利にしようかと。
あとは、「ガチホポイント」ですね。どれだけ持っているかを数値化し、長期保有者に恩恵を与えるシステムを考えています。たとえば、ポイントをプロジェクト運営側に使っていただき、「ポイントとアローリスト・SBT」を交換するようなイメージです。
そこでSBTが出てくるんですね。
SBTはどこでも使えるので、その辺はもちろんそうですね。情報管理には注意が必要ですが、保管用ウォレットに入れたまま恩恵を得たい需要は絶対にあると考えています。複数ウォレットの情報が管理できるのは非常に強みになります。
ありますね。なるべく動かしたくないですよね
そうですよね。後、QRコードで持っているNFTをチェックできるものを思いつきで作りました。現在は上位互換のサイトがありますが、ウォレット接続くんをベースにすれば、外出先やスマホにMetaMask入れなくても大丈夫なところまでできます。
むなかたさんの日常に関して
会社を退職し、独立することについて、ご家族から反対はなかったですか?
そこまでないですね。今後ちゃんと稼げるかどうか次第ですよね。
そうですね。
基本的には、家族とはなんでも話はしています。
NFTの話もされてるんですか?
そうですね。うちはもう奥さんとは隠し事なしなので、ガンガン話していますね。
そういうなんでも喋れる関係性は良いですね!
お互いに変な隠し事をしない性格なんですよね。
むなかたさんはスーパーエンジニアとして有名ですが、エンジニア以外の活動を知りたい方は多いと思うんですよね。エンジニアとして活動されてる時間以外はどんな過ごし方をされてるんですか?
もう完全に子どもと遊んでるだけですね(笑)。
そうなんですか(驚)。
土日はもう子どもを連れてどこかに外出しますね。イオンや公園によく行っています。
そうなんですね。お子さんは何人いらっしゃるんですか。
3歳と1歳の2人ですね。
じゃあまだ小さいんですね。 では結構、今は子育てが今1番大変な時期ですか?
そうですね。みんな同じだと思いますが、日々が大変です。。もう完全にもう子育てするかプログラミングするかみたいな感じです。
そういえばもともとバドミントンをやっていて、「会社を辞めるなら平日でも行けるじゃん」と思って、約4年ぶりにバドミントンに行ってきましたね。
学生時代はバドミントン部に入ってたんですね!
そうですね。夜だと子どもがいるので、もう数年はできないよねって思ってたんですけど、平日にやっている場所があるじゃないかということで、行ってきました。今後は運動する機会も増やしていきたいと思います。
Ninja DAO Web3エンジニアサーバーとは?
Web3エンジニアを目指されている方も多いと思います。何かアドバイスはありますでしょうか?
宣伝的に言うと「Ninja DAO Web3エンジニアサーバー」がおすすめですね。Ninja DAOとは別のサーバーになります。
エンジニアの方向けのサーバーがあるんですね。知らなかったです。
Aopanda Partyで活躍されているtakuさんがもともと作ったというか、「エンジニアを育成したいよね」って話の中で作りました。作ってみたら、Web3界隈の最強エンジニアが全員集結しているので、Web3エンジニアを目指す方にはどう考えてもおすすめですね。
このサーバーには誰でも入れるんでしょうか?
誰でも入れますね。
このエンジニアサーバーは、どちらかと言えばWeb3特化ですね。
有名エンジニアの方が多く参加されていますね。Web3エンジニアの方々は横のつながりが強いんですね。
そうですね。割とエンジニア同士はみんな仲良くやっていますね。たとえば、「こんなの実装しようと思うんですけど」みたいな感じで質問して、お互いにコードを見るみたいなこともありますね。
NFTプロジェクトは実際に一度経験しないと分からないことが多いので、経験を積むことがなにより大切です。またローンチ時に失敗するとプロジェクト自体が大きな損害を被ります。そのため、トラブルがないよう、日々の情報交換が大切になります。
そうですよね。最初に失敗したら、もうプロジェクトは進まないかもしれないですもんね。
今もむなかたさんへの依頼は集中しているんですか?
そうですね。僕の場合はコントラクトを作るだけでなく、自分で作るものもあり、今はてんやわんやしています。けど、独立に向け、頑張りたいと思います。
エンジニアが増えるといいですよね。 むなかたさん、今日はお時間頂き、ありがとうございました。むなかたさんとお話できて、嬉しかったです。
こちらこそありがとうございました。今後もどうぞ宜しくお願いいたします!
⇒Ninja DAO Web3エンジニアサーバーへ興味がある方はこちらをチェックください。
むなかたさんをより知りたい方は
「むなかたさん」をより知りたい方は、むなかたさん公式アカウント(@munakata_souri)をご参照ください。
むなかたさんの活動を知ることができます。
また毎週日曜 22:00より、NFT周りの技術についてお話をされるスペースを開催されています。
こちらも要チェックです。
毎週日曜日の22:00より@lavulite_engと一緒に、NFT周りの技術についてゆるっと話す会を行っています。
— むなかた@建築家じゃないほう (@munakata_souri) February 12, 2023
本日は、つい先ほどゲリラ的に公開された、きよし進化サイトのWeb2部分をどうやって作ったか、について解説しようと思いますー!
(詳細は次へ)
Mad Member Pass(MMP)とは?
むなかたさんが、新しいNFTコレクション「MMP」を2023年5月6日(土)に発売されることになりました。
ただ「MMP」ってどんなプロジェクトなの? どんなユーティリティがあるの?
MMPについてより深く知るため、むなかたさんにインタビューさせて頂きました!
下記記事をご参照ください。
むなかたさんへのインタビューを終えて
今回、インタビューにご対応頂いた、むなかたさんにまずはお礼申し上げます。
むなかたさんとは、今回インタビューをさせて頂くまで、直接お話する機会はありませんでした。
そのため、むなかたさんは実際どのような方なんだとう?と疑問に思っていました。
実際にお話しをさせて頂くと、とてもフレンドリーな方で、小さいお子さんの子育てに奮闘されているなど、エンジニア以外のむなかたさんを知ることができました。
また「どれだけ喜んでもらえるか」や「便利にしてどれだけ楽になったか」など、ユーザー視点で常に物事を考えられ、プロダクトを制作されていることがとても印象的でした。
2023年4月に独立されるとのことで、むなかたさんのご活躍を、陰ながらWeb3 Timesでも応援させて頂こうと思います。