【Discordとは?】Web3ではどのように活用されているか?

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皆さんは、普段どのようなコミュニケーションツールを使用していますか?

LINE?Instagram?Slack?

現代のデジタル社会で、誰かとコミュニケーションを取る際に、SNSは必要ですよね。

SNSの種類は、今や数えられない程に増えています。

そんな中、Web3界隈では「Discord」というアプリが頻繁に活用されています。

本記事は、Discordの理解をふかめ、明日からでもすぐにWeb3でのコミュニケーションを円滑に行うための有益な情報が詰まっています。

Discordとは?

「Discord」とは2015年にリリースされたアメリカ発の高性能チャットツールです。

チャット機能に加えて、ビデオ通話も可能であり、世界でのユーザーが3億人を突破している人気アプリケーションです。

主な特徴として、以下の3つ要素が挙げられます。

  • 基本的にサーバー単位のコミュニティ を構築可能
  • Botなども取り入れる事ができる
  • 自分でも簡単にサーバー作成が可能

日本で扱われている既存のアプリケーションだと、LINEのオープンチャットやSlackによく似てます。

現状では、日本での普及はまだ進んでいないものの、ゲーム界隈(特にFPS)では必須級のツールです。

1対1や複数人でテキストメッセージや音声通話でやりとりができるため、ゲーム中に連携をとって、優位に進めるには欠かせないツールです。

ディスボード」というサイトでは、日本のあらゆるDiscordコミュニティを検索できます。

Web3 / DAO などの検索であなたにぴったりのコミュニティが見つかるかも!ぜひ1度、使ってみてください。

DiscordはWeb3で何故使用されているのか?

では、そのDiscordがなぜWeb3で使用されているかをご説明します。

大前提、Web3先進国である海外でのプロジェクトがDiscordでやり取りしている点は日本のコミュニティの採用理由として挙げられます。

テキストでのやり取りであれば、翻訳機能を駆使し、海外DAOにも参加でき、なおかつWeb人材の流動性が期待できます。

それを踏まえてた上で、Discord特有の機能に着眼し、使用理由を述べさせて頂きます。

ズバリ、「構築可能性」と「役割分担」これらの理由で使用されています。

と言っても、伝わりづらいので1つ1つ分解して説明していきます。

構築可能性

Discordは、前述の通り、「Bot(ボット)」の導入が可能です。

そのため、サーバーの用途によって様々な機能をBotによって自動・半自動で行えます。

また、それらのBotを開発し、自分たちのコミュニティが欲しい機能を搭載できます。

この機能は、他のツールとの差別化点です。

加えて、Web3にはコンポーザビリティの概念が根強く浸透しています。

コンポーザビリティとは、簡単に言うと、テクノロジーをレゴブロックの様に考え、それぞれの弱点を補完できるということです。

つまり、どんなテクノロジーにも弱点があったり、ジレンマ・トリレンマが発生します。

「あちらを立てればこちらが立たず」といったことを無くすために複数のBotを活用してコミュニティを構築できる点がWeb3で使用されている理由です。

役割分担

Discordには「ロール(role)」という機能が備わっています。

この機能により、コミュニティ内の役割分担を明確にし、より円滑な組織運営に近づきます。

ロールでは、その階級や役割によって、コミュニティ内で出来ることを分担できます。

あるロールを持っている人しかできないアクションを設定したり、この人はイラストレーターであることをコミュニティメンバーに可視化することで仕事の発注・受注を促せます。

コミュニティメンバーであれば、誰にどんなロール(役割)が分担されているかを確認する事が可能である点もWeb3の分散性とマッチしているので使用されている理由の1つです。

Web3でDiscordを使用するメリット

Web3に焦点を当てた際に、光るメリットは大きく分けて3つあります。

  • DAOを目指すコミュニティの構築が可能
  • コミュニティ内の貢献度の可視化
  • NFTプロジェクトのAL配布が楽

これらが挙げられます。

DAOを目指すコミュニティの構築が可能

DAOの定義は様々であり、Discordはブロックチェーンでの運用はしていませんし、スマートコンタクトの実装もできません。

しかし、コミュニティ内でプロジェクトに関する議論する際には、Discordは非常に役立ちます。

例えば、コミュニティ内でプロジェクトを思案し、それらに賛同する同士で議論するための部屋を作ることが簡単に出来きます。

また、ローンチしていないプロダクトやリリースしていないサービスに関する議論をクローズドなコミュニケーションで進めることが可能です。

ロールによって入室できる部屋を決められるため、オープンコミュニティであっても安全です。

尚DAOのコミュニティではDiscordの取り扱いができるコミュニティマネージャーが重宝されます。

今後Discord使用可能なコミュニティマネージャーの需要が増えるかもしれません。

コミュニティ内の貢献度の可視化

前述のBotを活用することで、コミュニティ内の活動がメンバーに可視化されます。

例えば、「誰が・何回・どれくらいの頻度で〇〇をしたか」などの情報もログと呼ばれる機能によって把握できます。

またレベリング機能では、発言回数やコミュニティが設定したタスクの達成数などによりレベルが上がっていきます。

そのレベルはコミュニティへの貢献に直結しており、客観的な評価を与えます。

また、Discord内には、プロフィールバッジという機能が存在します。

コレクション感覚でバッジを増やし、コミュニティ内で楽しむことが可能です。

NFTプロジェクトのAL配布が楽

NFTプロジェクトの多くは、優先購入券であるAL/WLを配布しています。

その配布方法は、大きく分けて4つあります。

  • コミュニティorフォロワー内のランダム抽選
  • SNS拡散・いいね&フォローなどのタスク型
  • コミュニティへの貢献度に応じた配布
  • 関連NFTを所有特典による配布

NFTのAL配布際に注意すべきことは、個人情報の管理とその正当性です。

ALが誰に渡ったかをロールでチェック出来る点、ユーザー情報を照合できる点、メタマスクとの結びつけなどの機能が備わっている点からDiscordは非常に利便性が高いといえます。

加えて、人の手ではなくBotが抽選することで正当性が増し、貢献の可視化でコミュニティからの反発が発生しにくくなります。

Web3でDiscordを使用するデメリット

デメリットも、もちろん存在します。こちらは大きく分けて2つ存在します。

  • 避けられない中央集権化
  • アカウントの複数作成が可能

避けられない中央集権化

Discordはコミュニティ運営者が権限を保有し、コミュニティメンバーに権限を与えます。

加えて、それらの権限保有者は、コミュニティインサイト(内部情報)を逐一把握できます。

また、権限の濫用によってメンバーのキックやBANが出来る点も忘れてはいけません。

当然、権限の乱用はコミュニティの求心力低下にも繋がります。

しかし、組織内の力を持つ人間の意向とそれらを取り巻く民意に抗えない状態を作ることもまた容易であるのです。

DiscordでのDAO構築は、どこまで行ってもDAOを目指すコミュニティであることを念頭において置きましょう。

アカウントの複数作成が可能

Discordのアカウントを作成する最低条件は、メールアドレスの登録です。

コミュニティのセキュリティレベルによって、電話番号認証されていない場合は加入を拒否する設定もあります。

しかし、多くのコミュニティはオープンコミュニティであるため、そこまで強く認証レベルを設定していません。

つまり、BANした人間が何度でも復活することも可能である点や、匿名性が高いが故にやり取りしている相手が本物であるかの確証を得にくい点がデメリットです。

Web3でのDiscordの活用例

Web3シーンにおいてDiscordの活用は多岐にわたります。

メリットで挙げたDAO化を目指すコミュニティの構築やNFTプロジェクトのAL配布など様々な活用例があります。

日本では、Discordを使用し、以下のようなDAOコミュニティが形成されています。

Ninja DAO

日本最大のNFTコミュニティーサイトである「Ninja DAO」。

インフルエンサーのイケハヤ氏が運営しているDiscord上のコミュニティです。

CryptoNinjaが始めて発売された、2021年9月にオープンしました。

現在参加者は、約39,000人に到達しています(2022年8月時点)。

このコミュニティでは、CryptoNinjaというキャラクターを用いて、様々なプロジェクトが運営されています。

プロジェクトの範囲は多岐にわたります。例えば、Crypto Ninjaを用いたYouTubeコンテンツの開発、メタバースのゲーム開発、小説、漫画など種類は様々です。

最近のプロジェクトだと、Crypto Ninjaのスピンオフ企画、「Crypto Ninja Partners」が盛り上がっています。

参加は無料なので、DAOが初めての方にはおすすめです。

「Ninja DAO」をチェックしてみる

CHIMNEY TOWN DAO

「CHIMNEY TOWN DAO」は、DAOについて学ぶオンライン勉強会がきっかけで発足したコミュニティです。

キングコング西野亮廣さんのプロジェクトを運営する株式会社CHIMNEY TOWNにより、運営されています。

「DAOについて学びたい!」という思いをもつ参加者で構成された「初心者に優しいDAO」です。

*CHIMNEY TOWN DAOに参加するには 、NFT SHINZO(心臓)の購入が必要です。

NFT SHINZO(心臓)の購入方法は以下記事で説明させて頂いております。

Nishikigoi NFT

「Nishikigoi NFT」は山古志(やまこし)住民会議が運営しているコミュニティです。

山古志地域を存続させるため、地位や立場、年齢や性別に関係なく、「想い」に共感した山古志地域内外のメンバーが集結しています。

そして、日々町おこしの議論をしています。

長岡市が公式パートナーとなっており、自治体公認のNFTプロジェクトになります。

Nishikigoi NFTのコミュニティには無料で参加できます。

「Nishikigoi NFT」をチェックしてみる

⇒Nishikigoi NFTの購入に興味がある方は、こちらの記事をチェック

Dicordを使用する際の注意点

Discordを使用する際の注意点を端的にお伝えします。

「通知とセキュリティ」です。

Discordは多くのコミュニティに参加し、活発な会話が頻繁に発生します。

従って、重要なメッセージを見逃さないためにも通知設定に注意しましょう。

尚通知が多いプロジェクトは注意が必要です。

本当に大事な内容を見てもらえない可能性があります。

次にセキュリティです。Discordでは、主にDMで怪しいユーザーからの接近が多発しています。

怪しいURLは決して開かず、二要素設定と2段階認証で個人情報を保護し、ハッキングリスクを抑えましょう。

⇒Discordを始める際の注意点に関して、こちらの記事で紹介しております。

Discordに興味がある方は

DiscordはロールやBotの設定など、Discordが初めての方にとって、取り扱いが難しいのが現状です。

そのため、最初はDiscordエンジニアにコミュニティ設計を相談されることをおすすめします。

Web3 Timesでは、社内コミュニケーション円滑化に向けた、Discord構築サービスを行っています。

  • 社内コミュニティ制作
  • バーチャルオフィス制作

ご興味がある方は無料で相談承ります。 詳細は当サイトをチェック下さい!

【Discordとは?】Web3ではどのように活用されているか? まとめ

DiscordはWeb3におけるコミュニティでとても重要な役割を担っています。

DAOを目指し、NFTに希望を感じ、Web3時代での活躍を夢見る方は、ぜひ、一度Discordを使ってみませんか?

Discordで貴方の人生がより一層、華開くことを願っています。